携帯料金滞払えない。払えない場合の対応方法
携帯料金やスマホ代を滞納してしまい、払えなくなったらどうすれば良いのでしょうか?
「ドコモ・ソフトバンク・au等の携帯料金(本体代・通信料)を支払えなくなった」
「契約を強制解約されて一括請求がきているけど払えない」
「債権回収会社や弁護士事務所から請求がきた」
実は携帯料金の滞納分やスマホ本体代も、任意整理によって解決できます。
ただし、新規に携帯電話(スマホ)を分割で購入する契約ができなくなる可能性もありますし、手続する回線は強制解約になります。
この記事では携帯料金、スマホ代を任意整理する方法や注意点について解説します。
記事のポイント
携帯電話(スマホ)の本体代や通信料も任意整理は可能
カードローンやクレジットカードの任意整理とは違い、長期分割は応じてくれない(12回~24回払いが基準)
携帯会社を任意整理の対象にすると、その携帯会社の契約は強制解約される
携帯料金を払えないで滞納し続けるとどうなる?
携帯料金を滞納し続けると最終的には利用停止・強制解約されることになります。
まずは、その流れを説明します。
1.携帯会社から督促状が届く
各携帯会社によっても若干の違いはありますが、支払いが遅れると約1週間後を目安に督促状(振込用紙)が届きます。
その用紙には「〇月〇日までに支払わないと利用停止する」という内容が記載されています。
この段階で支払いをすれば、その後はいままでどおり継続して利用ができます。
2.利用停止のお知らせが届く
上記の督促状の指定期日までに携帯料金を支払えなかった場合は、その次は「利用停止のお知らせ」が届きます。
つまり、携帯が利用できなくなります。
3.回線が停止される
上記の「利用停止のお知らせ」が届いたあとも支払いができない場合は、回線が停止されます。電話・インターネットなどの機能が利用できなくなります。
4.強制解約される
利用停止になった後も携帯料金を払わなかった場合、携帯の契約が強制解約になります。
滞納から2~3ヶ月後が目安です。
携帯料金を滞納したことにより起こること
スマホの本体代を分割購入している場合は、信用情報機関に事故情報が登録されます。それにより今後一定期間はローンが組めなくなります。
クレジットカードだけでなく住宅ローンなどを組む場合にも影響しますので、強制解約になる前に滞納を解消し、通常どおりの利用に戻しましょう。
滞納した携帯料金も任意整理で解決できる

最近では、スマホの本体代も高額になってきており、10万円を超えるものも珍しくありません。
また、キャリアの後払い決済などを利用して買い物をされているケースもあり、毎月の携帯料金の支払額が高くなり、返済できなくなる方がいても仕方がない状況といえます。
高額な携帯料金滞納分の任意整理の相談が増えているとのことです。
携帯会社も任意整理の対象になる
携帯料金の滞納分も、任意整理によって解決できます。
任意整理とは、債権者と直接交渉をして支払い額を減額してもらい、支払期間を調整する債務整理の方法です。
一般的には「消費者金融やクレジットカードなどの借金」を解決する手続きというイメージがありますが、ドコモやau・softbankなどの通信会社も、任意整理の交渉に応じるのが通常です。
通信料も端末代の分割払いも任意整理できる
毎月の携帯電話代には「通信料」と「端末代の分割払い分」の両方が含まれているケースが多いでしょう。
これらのどちらも任意整理の対象になります。
支払いを滞納してしまっても、通信会社と交渉すれば月々の支払額を抑え、返済可能な範囲に調整できるケースがほとんどです。
困ったときには任意整理を検討してみてください。
携帯電話代を任意整理するタイミング
携帯電話の通信料や分割払いの任意整理は、どういったタイミングでできるのでしょうか?
滞納しすぎると「もう任意整理できないのではないか?」と不安になる方がおられます。
- 滞納して督促がきている
- 滞納期間が長引いて強制解約された
- 裁判をされた、判決が出てしまった
上記のどのタイミングでも任意整理は可能です。
長期滞納して高額な一括請求をされていても、話し合って解決できる可能性があるので、あきらめる必要はありません。
※5年以上延滞しているのであれば時効援用という解決方法もあります。
携帯料金を任意整理するメリット
滞納した携帯料金を任意整理すると、以下のようなメリットがあります。
1.支払可能な金額に抑えてもらえる
携帯電話代を滞納すると、通信会社からは残債の一括払いを求められます。
高額な端末を購入した場合や滞納期間が長引いた場合、請求額が高すぎて払えないケースも多いでしょう。
任意整理をすると、残債を1~2年にわたって分割払いできるので、月々の支払額を返済可能な範囲に抑えられるメリットがあります。
2.裁判や差押えを回避できる
携帯電話代を払わずに放置していると、債権者から裁判をされて預貯金や給料などを差し押さえられるリスクが発生します。
任意整理によって和解し、きちんと支払いをすれば、裁判や差押えなどのリスクを回避できます。
3.今後の遅延損害金をカットして返済額を減らせる
携帯電話代を滞納すると、完済までの「遅延損害金」を付加した金額を請求されるものです。
任意整理をすると、将来の利息や遅延損害金をカットできるので、そのときに残っている元本と既に発生している遅延損害金さえ払えば滞納分を完済できます。
携帯代を任意整理すると強制解約になる
携帯電話代を任意整理の対象にすると、その携帯会社の契約は強制解約されると認識しましょう。
ただ、任意整理をしなくても、長期にわたって料金を滞納すると結局は強制解約されてしまいます。
それであれば、任意整理をして支払可能な範囲に減額してもらい、裁判や差押を避けて安全に支払っていく方が有益といえるでしょう。
携帯電話代を滞納して支払えない状況に陥っているなら、強制解約を心配するよりも早期に任意整理するようお勧めします。
携帯会社の任意整理の特徴
ドコモやソフトバンク・auなどの携帯電話会社を相手に任意整理する場合、一般的な消費者金融やクレジットカード会社などとは異なる特徴があります。
一般的な任意整理よりも分割回数は短い
携帯電話代の任意整理の特徴として、通常の消費者金融やクレジットカード会社の任意整理より分割回数が短くなる傾向があります。
一般的な消費者金融などの場合、分割期間として最長5年間程度まで延ばしてもらえるケースが多数です。
これに対し携帯電話代の場合、おおむね、1年から2年(12回~24回)での分割和解が基準となります。
ただ1~2年でも充分に解決は可能です。たとえば15万円分の料金を滞納した場合、12回払いなら毎月12,500円ずつの分割払いとなります。24回払いの場合、毎月の返済額を6,250円にまで抑えられます。
今現在、一括払いを受けて困っていても、任意整理をすれば支払可能な範囲に抑えられるケースが多いので、あきらめずにご相談ください。
任意整理が得意な事務所です。
弁護士法人ひばり法律事務所
相談は無料なので、ぜひ困ったことがあれば早めに相談だけでもすると楽ですよ
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