ホワイト企業の見分け方

残業時間が長い、土日出勤が多い、パワハラ・モラハラなど、職場環境の悩みから転職を考える人は少なくありません。

やっぱり給料上がらない、人間関係が嫌な会社はきついですよね。。

今の環境を変えるために「ホワイト企業」に転職したいと考える方も多いでしょう。今回はホワイト企業の特徴や求人での見極め方、転職方法をご紹介しますので是非活用してみてください。
もちろん、ホワイト企業は人により、定義が異なるかと思います。
今回は特に待遇面に注目していきます。

ホワイト企業の特徴

残業時間が少ない

ホワイト企業の特徴のひとつとして、残業時間が少ないことがあげられます。

残業や休日出勤が少ないことで、ワークライフバランスが保たれて心身の健康やモチベーション向上に繋がります。

さらに、日本の労働基準法では、「36(サブロク)協定」という労働条件が決まっており、月45時間・年間360時間という時間外労働の上限が設けられています。

この法律を順守していない企業はホワイト企業とは言えないでしょう。

繁忙期のため、一時的に残業する日数が多くなったり、時間が長くなるケースもあるかと思いますが、慢性的に残業が発生していたり、長時間労働をさせている企業には注意しましょう。

離職率が低い

ホワイト企業は離職率が低いという特徴があります。

離職率が低いということは、長く勤めている従業員が多いと考えられるので、働きやすい会社だと予測できます。

しかし、退職理由は自身のキャリアのためや家庭の都合、会社の事情などさまざまです。

離職率をベースにブラック企業と判断しないようにしましょう。

福利厚生が整っている

ホワイト企業は福利厚生が充実している傾向にあります。

福利厚生は一般的に2種類あり、「法定福利厚生」「法定外福利厚生」があります。

法定福利厚生

法定福利厚生とは、法律で義務付けられている福利厚生です。

以下の6種類があり、これらの福利厚生がない場合は法律違反となります。

  • ・健康保険
  • ・介護保険
  • ・子ども・子育て拠出金
  • ・雇用保険
  • ・労災保険
  • ・厚生年金保険

法定外福利厚生

法定外福利厚生は、従業員のモチベーションを高めたり経済的な支援をすることを目的としていて、義務ではなく企業側が任意で定めることができる手当です。

  • ・社宅手当、家賃補助
  • ・通勤手当
  • ・社員食堂
  • ・特別休暇
  • ・健康診断

福利厚生は従業員の働きやすさを考慮して定められるため、福利厚生の充実度の高さもホワイト企業の特徴のひとつと言えるでしょう。

パワハラ・セクハラなどの防止対策がしっかりしている

指導と称して、精神的または肉体的に追い詰める攻撃をしていたり、優位性を利用して過大な要求や仲間外れ・無視といった行為はハラスメントにあたります。

ホワイト企業ではこれらの行動が行われないようにマニュアルを配布したりコンプライアンス研修を行うなどの対策がされています。

さらに、ハラスメントが起きてしまっても、従業員の不満や意見に対して適切な対処ができるように社内相談窓口や労働組合を設置するなどの対策がされています。

有給休暇を取得しやすい

休暇を取得しやすいことも特徴です。有給休暇が取得しやすいと、休暇を使ってリフレッシュし、業務を効率的に行うことができます。

また、急な体調不良や身内の冠婚葬祭にも対応することができます。

ホワイト企業では、有給の申請の許可が通りやすく、罪悪感を抱かないような空気づくりが行われています。

教育・研修制度が整っている

ホワイト企業では、教育・研修制度に重きをおいています。

教育に人員・時間的コストがかかっても、従業員に長く働いてもらいたいという思いがあるからです。

まだ入社や異動をして間もない社員は、不慣れなことやわからないことが多いまま実務が始まるとストレスに感じてしまいます。

教育や研修が充実していることで、安心して業務に望むことがででしょう。

ホワイト企業の見極め方

口コミサイトを活用する

実際に働いている社員に話を聞きたくても、応募している企業に知り合いがいることはレアなケースでしょう。

その場合は、社員の口コミサイトを利用するのが効果的です。

口コミサイトでは、コーポレートサイトのように企業の良い点だけが記載されているわけではなく、社員の感じているネガティブ要素や本音を知ることができます。

ただ、企業によっては、口コミの投稿時期から状況が変わっていることがあるので、書かれていることを真に受けるのではなく、あくまでも一意見として参考にしてみましょう。

実際に働いている社員に相談する

応募している企業に、知り合いがいるのであればヒアリングしてみましょう。直接話を聞くことで、より具体的な仕事内容や社風といった情報を得ることができます。

また、実際に働いている社員だからこそ分かる実情や本音を聞くことができるため、ホワイト企業の見極めに役立てることができます。

企業の求人からホワイト企業か否か見分ける

残業時間が少ない企業を見分けたい

求人を見れば、平均残業時間を確認することができます。

残業時間が月20時間であれば、一日1時間ほどの残業時間だと考えることができます。

固定残業代などが設けられている場合もありますが、必ずしも「固定残業代分の時間=平均残業時間」ではないので注意しましょう。

休暇が多い・取りやすい企業を見分けたい

休暇に関しては、「年間休日数」や休日・休暇欄の「休日ルール」をチェックしましょう。

土日祝に休みを取りたい場合は、「年間休日数120日」を目安にしましょう.

さらに夏季・年末年始に休暇になるかどうかに関してもここで分かります。

休暇のとりやすさに関しては、「有給取得率」や育児休暇・介護休暇の「取得実績」を確認しましょう。

福利厚生が充実した企業を見分けたい

福利厚生を重視したい方は、「待遇・福利厚生」の欄を確認しましょう。

この欄では、法定福利厚生や法定外福利厚生に関しても確認することができます。

企業によっては、社内サークル・部活動があったり、社員旅行の有無なども把握することができます。

転職に詳しい人に相談する

家族や友人に転職を経験したことのある方がいる場合、相談してみるのが良いでしょう。

実際に転職を経験しているため、どんな点を確認してホワイト企業を見極めていたのか、どのように情報収集をしていたのかなど具体的なやり方を聞くことができます。

さらに実際に転職してみてどうだったのかや、もっと確認しておけばよかった点などは、転職を経験している人だからこそ聞くことができる貴重な内容です。

ホワイト企業を見極める際の参考になるでしょう。

ホワイト企業の求人を紹介してもらう

ホワイト企業で働くメリット

ワークライフバランスがとれる

残業時間が少ないため、趣味やプライベートの時間を確保することができます。

家族との時間を優先したい方は、家庭と仕事を両立しながら生活をすることができます。

また、仕事を優先したいという方にとっても、社外の方との交流や読書や勉強など自己研鑽の時間を増やすことができるでしょう。

中長期的にキャリアを築くことができる

ホワイト企業では働きやすい環境が整えられているため、長く働き続けることができます。

長く働くことで、会社への所属意識も高まりますし、上司やチームとの信頼関係を築くことができます。信頼関係を構築できると、会社からの期待も高まり、経営層に任命されるチャンスも開かれていくでしょう。

さらに業務の難易度も上がり仕事の専門性が高まっていくため、自身のキャリア形成にも繋がります。

売り上げがきちんと社員に還元されている

ホワイト企業では会社の業績が社員に還元される仕組みがあります。

例えば、業績に応じて支給される「決算賞与」です。

企業によっては、「特別賞与」「年度末手当」などと呼ばれることもあり、一般的な夏季・冬季賞与とは別に決算月に支給されることが多いです。

ホワイト企業で働くデメリット

年功序列制度を取り入れている企業が多い

ホワイト企業は年功序列によって給与や職位が上がっていくという雇用が多いです。

勤務年数が重視されるため、成果と評価が連動しづらい可能性があり、昇進に時間がかかってしまうでしょう。
成長意欲が高く、大きな仕事を任せてもらい実力を早くつけていきたい人には合わないかもしれません。

仕事がマンネリ化してしまう

ホワイト企業では保守的な思考の経営層が多く、新規事業にに取り組みづらい傾向にあります。

そのため、業務にマンネリ化を感じてしまう人も多くいます。

新規事業に携わってみたかったり、時間をかけてでもとことん仕事に打ち込みたいという方には向いていない可能性があります。

ホワイト企業を見極める際は情報収集が大事です!

また、ホワイト企業だと判断する基準は人によって異なるため、残業時間や業務量だけでなく、具体的な業務内容や福利厚生、人事制度などの情報を得ることが重要です。

ストレスが少なく、中長期的に働ける環境を求めている場合は、転職を検討してみてはいかがでしょうか。その際は、自分の希望条件に優先順位をつけてリサーチしてみると良いでしょう。

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